Case Study
導入企業様の声

健康診断結果をデジタルデータ化してAI健康アプリに活用、
企業の健康経営をサポート

株式会社Wellmira

代表取締役 CEO
渡辺 敏成さん

株式会社Wellmira

AIを活用したヘルスケアアプリを主軸に、法人から個人までの健康サポートサービスを提供している株式会社Wellmira(ウェルミラ)。アイエスピーの「かざしOCR 健康診断結果表」を導入したきっかけやサービス面で得たメリット、くわえて、今後Wellmiraが目指すヘルスケア分野のDX化についてお話を伺いました。

Wellmira様についてご紹介ください。

渡辺さん:当社は、2002年にスタートアップ企業として創業し、現在はテクミラグループの一員として「世界中の誰もが、自然に健康になれる社会を創る」をミッションに、事業を行っています。
事業としては大きく二つ、一つは自社サービス事業です。
食事・運動・睡眠・気分など人々の毎日のライフログから専門家監修のアドバイスが自動で届くAIを活用したヘルスケアアプリ「カロママ プラス」と、ウォーキングに特化したアプリ「RenoBody」を展開しています。
もう一つが、保険会社や消費財企業のヘルスケアサービスをコンセプト開発からアプリ開発までをサポートするソリューション事業です。
自社アプリと企業向けソリューションを通じて、ヘルスケアやウェルネス分野の高度なDX化を目指して活動しています。

AI健康アプリ「カロママ プラス」について教えてください。

渡辺さん:当社の「カロママ プラス」は人々の毎日の生活を朝起きてから夜寝るまで、食事や運動、睡眠面、プライベートから勤務中の時間まで含めて、1日中広くカバーして健康サポートをするところが特長でもあり強みでもあります。
具体的には、食事・運動・睡眠・気分など毎日のライフログから、ユーザー様一人ひとりに合わせた食生活・運動・睡眠の改善に繋がるアドバイスが届き、日々の健康管理に役立てていただいています。現在のお客様は法人を中心に、企業人事や健康保険組合、保険会社、スポーツクラブのほか、小売業や自治体にもご活用いただいています。

アイエスピーとの取り組みのきっかけを教えてください。

渡辺さん:近年、PHRPersonal Health Record)の重要性が叫ばれています。PHRは、デジタルを活用して個人の健康・医療・介護に関する情報を一元管理し、疾病予防や健康増進にも繋げていこうという考え方です。
「カロママ プラス」においても、クライアント企業様の従業員の健康診断結果をデジタルデータとして取得することが重要でした。しかし、大手企業では健康診断結果のデータ化が進んでいる一方、中堅・中小企業では紙で管理していることも多く、さらに医療機関ごとに健康診断結果表のフォーマットが異なりデジタルデータ化されていないケースがほとんどでした。そのような状況の中、精度の高いOCR技術で健康診断結果表を読み取ることができるアイエスピーさんのサービスを知り、問い合わせをしたことがきっかけです。

どのように「かざしOCR 健康診断結果表」を活用されているか教えてください。

渡辺さん:アイエスピーさんの「かざしOCR 健康診断結果表」は、健診機関ごとに異なる健康診断結果表の項目を読み取り、自動で検査項目を整理してデータ化してくれる精度の高さが魅力だと感じています。
その結果、毎年の健康診断結果はアプリ内でデータとして一元管理され可視化されますので、ユーザーは毎年の健康診断結果の推移を時系列で把握することが可能です。
またデータ化された健康診断結果は日々記録するライフログに対するAIアドバイスにも反映されますので、健康診断結果を毎日の健康管理に有効に活用することできます。
また健康診断結果を活用して、将来の疾病の発症リスク予測も実施、中長期での健康管理にも役立てて頂いています。
このようにユーザー自身による健康情報の一元管理や、アプリによる健康アドバイスの提供に活用しています。

導入によるサービス面でのメリットや導入企業・顧客からの反応はいかがでしたか?

渡辺さん:導入によるアプリのサービス向上メリットはもちろんですが、利用企業側では、従業員側と企業の管理者側の両面でメリットがありました。
まず従業員側のメリットですが、健康診断表は多くの方がその場で結果を見るだけで、数値を覚えておくことはほとんどないと思います。それが過去の数値を含めアプリ上で一元管理できるため、数値をいつでも確認できることで健康診断結果を意識した健康管理にご活用いただけています。例えば前年の健康診断の数値からどのように改善したか、翌年に向けて注意するべきことは何かが常に可視化されるので、ライフスタイルや健康状態の改善にも直結していると考えています。
次に管理者側ですが、健康診断結果の紙の情報を、管理者が全員分を集約しデジタル化することは簡単なことではありません。そこで従業員個人が健康診断結果表を読み取り、自身でアップロードしてもらうことで、管理者側のデジタル化の負担がなくなりました。その結果、健診管理業務のローコスト化や業務効率の向上に繋がっています。

「カロママ プラス」のサービスの強みはどのようなことですか?

渡辺さん:健康管理系のアプリは食事、運動、睡眠など、ぞれぞれのサービスで切り口が異なることが多いのに対して、当社の「カロママ プラス」は、人々のライフログをトータルで一元的にカバーできることが大きなメリットでもあり、強みとなっています。
また、パーソナルAIコーチが、ユーザーの毎日のライフログにアドバイスして継続的にコミュニケーションをとり、伴走しながらサポートしているところも魅力になっていると考えています。

今後、どのような拡大を考えていますか?

渡辺さん:弊社のビジネスモデルは、企業や会社の健保組合を通じて従業員の皆さまにサービスを提供するBtoBtoCです。それ以外にスポーツクラブの会員様や福利厚生サービスを提供する企業様のケースでは、会員の健康管理に活用いただくなど、さまざまな業態で活用いただいています。
また、コンビニエンスストアチェーンではお客様へのクーポンの配布、地方自治体ではスマートシティ化への活用や市民の健康サービスの一環として導入いただくなど、ヘルスケアやウェルネスをテーマとした多様なサービス提供に応用いただき、着実に活用の輪が広がっていると感じています。

アイエスピーに求めることや期待することについて教えてください。

渡辺さん:当社がアイエスピーさんの「かざしOCR健康診断結果表」を知った当時は、他社にはない唯一無二の画期的なサービスだと驚きましたが、その後も人々の動作や位置情報を活用した「歩きスマホ防止機能」など、いつも新しい独自の技術をいち早く実用化している姿に感心しています。
当社の事業やサービス領域を広げていく中で、これからも協業できることがもっと増えていくと思っています。ぜひ、新しい技術やサービスが生まれた時には真っ先にお声がけいただきたいですね。

今後の展望や目標があれば教えてください。

渡辺さん:一つはより高いレベルでのパーソナル化です。現在のサービスを主軸に、ライフログからの情報を元にしたパーソナル化に一層磨きをかけていきたいと思います。
二つ目は「これ一つあれば健康になれる」と思っていただけるシンプルで使いやすいサービスづくりです。細分化されているヘルスケア領域のサービスを一元化することで、ヘルスケアDX化の理想像を目指しています。
また会社としては、自社サービスのアプリ以外にもソリューション事業の領域を広げ、ヘルスケアやウェルネス分野において、健康の維持や増進につながるサービス開発や商品開発のお手伝いをメーカー様などにも提供し、もっと幅広くトータルヘルスケアに関わる企業として成長していきたいと考えています。

貴重なお話をありがとうございました。

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